歴史的建造物価値継承プロジェクト
要旨
ニセコ町には、有島地区をはじめとする地域の歩みを伝える歴史的建造物や景観が残されています。しかし、老朽化や維持管理の担い手不足が進み、これらをどのように未来へつなぐかが課題となっています。
本プロジェクトでは、建造物そのものの保存にとどまらず、「建造物が語る地域の物語」を再発見し、地域と協働しながら価値の継承に取り組んでいきます。
担当部署
ニセコ町 企画環境課
プロジェクトの背景
ニセコ町には、各地区の神社や有島灌漑溝に代表される歴史的インフラなど、地域の暮らしや風景の基盤となってきた文化的資源が残っています。これらは大規模な文化財建造物ではないものの、地域の歴史や物語を象徴する身近な存在であり、まちの文化的アイデンティティを形づくる重要な要素です。しかし近年、老朽化や維持管理を担う人材の減少により、修繕や維持が難しくなってきています。また、建造物に付随する地区の物語や成り立ちも、担い手不足とともに共有されにくくなりつつあります。
そこで本プロジェクトでは、大きな投資を前提とせず、 地域自らが実際に手をかけられる範囲での文化資源の保存に焦点を当てながら、建造物の補修や価値の共有、地域とともに取り組む継承の仕組みづくりに柔軟に取り組んでいきます。
プロジェクトの進め方
本プロジェクトでは、地域に残る神社や有島灌漑溝など身近な歴史的資源を対象に、地域と行政が無理のない範囲で協力しながら価値の継承を進めていきます。まず地域の文化資源の状態を把握し、必要に応じて小規模な補修や維持管理を支援しつつ、それらが地域の暮らしや歴史とどのようにつながってきたのかを住民と共有していきます。また、専門家の助言が必要な場面は柔軟に対応し、地域が主体となって長く見守れる体制を整えることで、大きな投資に頼らず、小さな取り組みを積み重ねながら文化的価値を未来へつなぐことを目指します。
こんなことを一緒にやりたい
地域に残る歴史的建造物や文化的景観を守り、未来へ継承していくためには、町内外の多様な主体と協力しながら取り組みを進めていくことが大切です。本プロジェクトでは、次のような協働やご提案を歓迎します。
・神社や有島灌漑溝など、身近な文化資源の維持管理に関する軽微な補修や技術的な協力
・歴史的建造物や地域景観の価値を踏まえた専門家による助言や点検
・地域のみなさんとともに行う歴史・物語の整理や価値の発掘及びその継承に向けた取り組み
・文化資源を生かした小さな利活用アイデアや地域活動の企画
・継続的な見守りや維持に役立つ方法の提案、実務的なサポート
プロジェクトの資金
本プロジェクトでは、歴史的建造物や文化的資源の維持管理に関する取り組みについて、地域の資金や協力体制を活かしながら進めることを基本とします。そのうえで、対応が難しい補修や専門的な助言が必要となる場合には、町として補助金の活用や必要な支援の検討を行います。地域の負担を軽減し、持続的に取り組みが続けられるよう、ふるさと納税を原資とした支援の可能性についても視野に入れながら、柔軟に資金の確保を図っていきます。
スケジュール
初年度は、地域に残る文化資源の現状を把握し、対応が必要となる箇所や地域の意向を整理する準備期間として位置付けます。そのうえで、現状を踏まえ小規模な補修や専門家の助言依頼など、無理のない範囲で実施していきます。2年目以降は、維持管理の体制づくりや地区との協働の深化を図りながら、必要に応じて継続的な補修や価値の共有に関する取り組みを進めていきます。特定の年度計画に縛られることなく、地域の状況に合わせて柔軟に取り組みを積み重ねていきます。
その他
地域の歴史的価値を守る身近な取り組みとして、地域・関係団体・行政が協力しながら進めていきます。


